矯正歯科コラム

2020.03.22

一期治療を行う症例⑥ 正中離開

お子様の上の前歯の間にすき間が空いたままで気になっていませんか?
このすき間は、前歯の生えかわりの時期によく見られ、通常は隣の前歯が生える頃に自然に閉じて無くなります。稀に上唇の内側から前歯の歯茎に向かって伸びるひだ(上唇小帯)が歯茎の真ん中まで伸びていて、自然な空隙閉鎖を妨げていることがありますので、そのようなときは小帯を外科的に取り除いた上で経過観察をしましょう。

 

永久歯の前歯が4本揃ってもすき間が空いたままの場合は、自然な空隙閉鎖が難しいか、時間がかかることがあるので、矯正治療で閉鎖することを検討しましょう。審美的に改善して喜ばれるのはもちろんのこと、症例によっては、後の永久歯の生えるスペースが増えて生えかわりがスムーズに進むことも期待できます。